第2章 始まり
『ここが…忍術学園…』
目の前に広がるのはさ3mほどの大きな木の壁。そしてその向こうに見える建物は…
『どんな金持ち校だよ…』
まるで日本の城のように立派である。この忍術学園は長い伝統があり、少し古くなってしまった部分もあるが、それを上回るような大きさだ。
『…とりあえず、中入らなきゃ』
右を向く。左を向く。…
『入り口…どこ?』
入り口が見つかりませんでした。
〰10分後〰
『むうううぅぅぅ~』
…まだ見つかりません。
『どうしよ…』
?「何が~?」
『!?』
いきなり後ろから話しかけられ、思わず勢いよく振り向いた。
?「あぁ、ごめん、おどろかせちゃったかな?さっきから君がこの辺りを歩いてるのが見えたから、どうしたのかなって思ったんだ~」
そこにいたのはニコニコと笑う、良くいえば優しそうな悪くいえばどこか抜けてそうなお兄さんだ。
ホウキを持っているからこの学園の人なのかな。
『えっとあの、ぼく今日からこの学園に編入する者なんですけど…』
?「えっ!君があの!?」
『?あのって…?』
小松田「あ、なっなんでもないよ!僕は事務員の小松田秀作!よろしくね~」
『あっはい、よろしくお願いします』
小松田「それじゃあ、僕に着いてきて~」
小松田さんに並んでついていく。…歩いて来たのと逆方向に。
『あっち側だったか…』
小松田「?そういえば君の名前は~?僕聞いてなかったよね~」
『あ、ぼくは白神悠です。名乗り遅れてすみません』
小松田「わわっ、そんなにかたくならなくてもいいよ~。気楽に気楽に!」
『え、はい…?』
なんか、年上には見えない人だなぁ。