第7章 2-第三章
私が気を失っている間に祥さんが姫様を監禁していたらしい。結界を張り、見つかりずらくした。お帰りになった匡様が門の近くで倒れている私を見つけてくださった。それで事件が発覚した。祥さんと姫様以外にも太郎が結界の中に居たらしい。
「ていうか、私が倒れてるの匡様が帰ってくるまで気付かなかったんですか!?すごいですね。」
「いや、華えらい遅いなぁと思ぉたよ。せやけど転校初日やし質問攻めにあってるんかなぁ思て。」
「へぇ、それで放置ですか。電話くらいすればいいのに。」
「え、いや…すまん。」
結界を見つけた匡様は怪我を負いながらも姫様を助け出したのだという。そして姫様の髪がなぜか短くなっていた。理由を訊くと祥さんに掴まれたから太郎に切ってもらったと言っていた。後で綺麗に切ってあげなければ。それにしてもショートカットがつくづく似合わないものだ。
「あ、姫様~髪切るのでついて来てもらえますか?」
「やったー!ありがとう。」