• テキストサイズ

白い翼

第5章 第二章第一話


「そういえば姫様と匡様達って小さい頃仲良かったんですよね。なんで再会したとき姫様は冷たかったんですか?」

昔、姫様と匡様、祥さんはこの家で遊んでいたらしい。

「姫さんはそん時の事何も覚えとらんらしいで。まぁ知らん男がいきなり『嫁になれ』言うてきたらそらぁ殴るわな。」

もう十年も前の事だ。覚えていないのも無理は無い。その頃はまだ祥さんが跡取りだった。祥さんは匡様の実の兄なのだ。

「ていうか…前鬼さん下手すぎです!なんで切るだけなのにできないんですか。少しは太郎を見習ってくださいよ。」

ネギがぐっちゃぐちゃになっている。

「もう少し簡単なこと…あ、芋切ってください。芋ならネギみたいにはなりませんから。」

少し不満そうだ。

「半分にして半分にして半分にしてください。」

「…なんで俺が手伝わあかんねん…。」
/ 57ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp