第5章 第二章第一話
「実沙緒。」
居間の入り口から声がした。匡様だ。
「隠し撮りの犯人…」
つい口に出てしまった。幸い誰も気づいていない様だ。そのまま姫様は匡様に付いて行った。
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「太郎’sガーデンすごいですね…」
華と剛は庭を散歩していた。
「華、前鬼。久しぶり。」
門に前に僧正が立っていた。
「祥さん、お久しぶりです。」
完全に剛は無視した。
「俺、先戻っとるわ。」
足早に屋敷の中へ入って行ってしまった。
「すみません、祥さん。最近前鬼さん機嫌悪いんですよ。悠君がお茶淹れてると思うので入りましょう。」
祥は優しく、どこか威圧感のあるいつもの微笑み方をした。
「祥じゃなくて僧正でいいよ。伯耆の淹れた茶か、楽しみだな。」