第5章 第二章第一話
まだ皆は居間に居た。
「令さん、次郎が何か持って来たんですけど何かわかります?」
そのファイルには“愛のメモリー”と書いてあった。
「其ノ二十五までありますね。」
気付いたら豊前さんが勝手に開いていた。
「あ、豊前さん勝手に開いちゃだめですよ~」
「これは…」
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「おっかえりなさいまーし。」
匡様と姫様が帰って来た。
「豊前さん次そっち貸してください。」
そのファイルをそれぞれが好きに見ていた。
「華も含めて皆ノリノリやな。」
意外と楽しい。
「匡の写真?見せて見せ…て…」
あ…姫様には見せないほうが良かったかも…
「……っ匡――――ッッ」
姫様は耳が痛くなるくらいの声で激怒した。