第5章 第二章第一話
居間の襖を開くと匡様が居た。
「え…まだ出て無かったんですか…」
びっくりした。どうりで怒られる訳だ。
「うっせーな、今行くとこだったんだよ。んじゃ、行ってくる。」
遅い…遅い。
「行ってらっしゃいませ~」
全員の声がそろった。
「さぁ、何をしますか。」
特に何もすることが無かったのであえて聞いてみた。
「華ちゃんが買ってきた洋服でも見ますか。」
悠が言ってくれた。よかった、これを期待していた。
「そーするかー。」
皆で中に入った。
「一応全員分の全季節に合わせた服を選びました。その赤い袋には豊前さんと剛さん。青い袋には令さんと悠君。黄色の袋は三つ子達の。緑は匡様と私です。」