第5章 第二章第一話
そろそろ匡様来るかな。
「あっ、あれ報告しなきゃ!ごめん、実沙緒ちゃん帰んなきゃ。ごめんねぇ~。」
早く匡様が来ないと危ない。
「じゃあね。付き合ってくれてありがと。」
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「只今帰りました~」
久しぶりの日本は疲れた。
「おかえりーってどんだけ買って来てん!?よう、そない荷物持って歩いてたなぁ。」
少し買いすぎただろうか。大きな袋が四つになっていた。
「皆さんの洋服も買ってきたんですよ~。外に出るとき和服じゃあねぇ。」
令がものすごい怪訝な顔をしていた。
「なんで令さん怒っているんですか?」
「じゃあ逆に聞く。どうして一人で帰って来ているんだ?蘭。」
どうしてそんなことを聞くのだろう。
「え…そろそろ匡様が来る頃だと思ったので…」