第3章 告白【ハイキュー/東峰 旭】
俺の言葉を聞いて、彼女の潤んだ目が見開かれる。
「え……?」
今にも消えそうな上ずった声。
かちこちだった足をどうにか動かして一歩二歩と距離をつめる。
スカートをぎゅっと握り締めている彼女の指を解いて、
自分の手で包み込んだ。
「俺の手……震えてるの分かる…………?」
ぎこちなく頷く彼女。
「朝、日向から手紙をもらって、もしかしたら、って一日考えてたんだ。それに……鈴木さんに話しかけてたのも、下心があったから」
呆然と俺の言葉を聞く彼女から目をそらさないようにして
話を続ける。
「今だって、嬉しいのと、緊張してるのとでぶっ倒れそうで……。ほんとはもっとかっこよく言いたかったけど、俺にはそういうの向いてないみたいだから……」
そこまで言ったところで、へなへなと座り込んでしまう鈴木さん。
ぺたんと女の子座りをして、俯いてしまった。
「え、ご、ごめん!大丈夫!?」
目線を合わせるようにしゃがみこんで、表情をうかがう。