• テキストサイズ

Moonlight

第2章 君 の 存 在 .。









ガチャッ


少し重めの扉を開けると


上には天井の代わりに 青空が広がっていた。


みんなにバレない為には 屋上しかない。


君をチラッと見ると、少し強ばった面持ちで俺に着いてきてくれてる。


涼介「…ここ、座ろ?」


小さく錆びれたベンチを指さした


○○「あ、うん…っ」


緊張した感じの返事が帰ってくる。


涼介「そんなに怖がらなくていいって」


○○「だって…いきなりで、びっくりしたから…」


少し笑いながら話しかけてみたけど


やっぱりなんだか警戒してる感じ。


○○「てか、涼介くん?授業始まってるよ?」


涼介「ん?いいよ、別に。何か適当に言い訳しとくから。」


○○「ん、そっ…か」


その会話から、しばらく沈黙が続いた。


連れ出すときは、あんなに強引になれたのに


ずっと遠くから見てた君が、こんなにも近くにいると思うと


…なんだろう


話したいことが沢山溢れてきては言葉に出せずに消えていく。


情けないな、俺


○○「…変なとこ、見せちゃったね。ごめんね?」


沈黙を破ったのは、意外にも君だった。


俺が見てた事を察したみたいだ。


涼介「いや…。俺でよければ聞くけど、何かあったの?」


聞いていいのかな、とは思ったけど 聞いてみた。


○○「特に何もないの。喧嘩から発展して、ああなっちゃったの。最近よくあるんだ。」


笑いながら話す君。


無理してるのが嫌でも分かる。


だんだんと怒りがこみ上げてきた。


駄目…


そんな風に…



涼介「無理に笑うなよ。」







/ 7ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp