第4章 確信
「純血種...人狼......」
「あぁ......しかも、
人狼族の"姫"だ。」
「姫かぁ......ユリがお姫s...ん?えぇぇぇ!?」
「お前はいちいちリアクションがでけぇよ......」
「だ、だって姫って......(汗)」
「あくまで推測だけどな......」
「推測って?」
「純血種人狼は王族の人狼がほとんど。だから珍しい......
"この世の中"にいる人狼は、ほとんどが俺と同じような混血種人狼だ。」
「......ユリが、人狼族の......」
「あぁ。日本で言う皇后陛下の娘って感じだな......」
「こ、皇后陛下って......(汗)」
(日本で一番偉い人じゃん!)
「もしユリちゃんが、人狼族の王の実娘なら......
次期人狼族の王、"女王"になる器だろ......」
「じょ、女王......(汗)」
(あのユリがか?(苦笑))
ユリには悪いが、
あいにく女王になるようなタイプじゃないと思う......
だが別の意味では......
『うるさい、なの。』
『嫌いなの。』
『パパなんか嫌い、なの。』←「お前限定だろ。」by太輔
別の意味では女王様だけどな......(泣)←
「今の姿は......あくまで"仮の姿"、なんじゃないのか?」
「仮の?」
「あぁ。いわゆる、覚醒前っていったところだろ......」
「覚醒?」
「......本当に直女王の器なら、いつかは覚醒すると思う。
女王の自覚を持つ、瞬間として......
俺はあくまで混血種だし、純血の事はあまりわかんねぇけどな。」
「......もし、ユリが覚醒したら...どうなるんだ?」
「......少なくとも、覚醒前の出来事は忘れる。
お前のこともな......」
「っ!?」
(もし、本当にユリが覚醒したら......その瞬間、
俺の事を......ワスレルノ?)