第4章 確信
「俺も......人狼だ。」
「っ......」
「けど俺は"完全な"人狼じゃない......」
「意味、わかんねぇよ......」
「俺は確かに人狼の血は流れている......
でも、俺のこの身体に流れている血は"混血"......」
「混血......?」
(ハーフって意味か?)
「俺は"混血種人狼"......簡単に言えば人狼と人間のハーフだ。」
「っじゃあそれが本当なら......お前も耳とか出んのか?」
「耳や尻尾は出ない......けど目は紅くなるし、爪も出る......」
「つ、爪.....?」
「あぁ......出してみるか?」
「っいや出すって......(汗)」
「人もあんまりいねぇし......」
「っおいまt.."シュッ"...!?」
太輔は鋭く尖がった爪を宏光の目の前に出す。
「俺は人間の血が濃いからな......出せるのはこれくらいだ。」
「......(大汗)」
(心臓にわりぃよ!(泣))←
太輔は爪を人間の爪に戻した。
「また話は戻るけどよ......(汗)」
「あぁ。」
「混血種人狼って事は......ユリも混血?」
「いや、彼女はおそらく......
"純血種人狼"だ。」
「純血種...人狼......?」
(純血ってことは......完全な人狼?)