• テキストサイズ

人狼少女を拾いました

第3章 異変


「傷......なくなってる、なの。」



「......え?」



ナン...デ......?



コレッテ......



ユリの指を見てみると、



血どころか傷がなくなっていた......。



「ユリ、これ......。」



俺は驚きのあまりうまく喋れなかった。



「わからない、なの......。」



ユリ自身もわからないらしい......。



やっぱり何か引っかかる......



絶対傷口がこんな短時間で治るはずねぇし......



そういえばユリ、最初俺と会った日も



冬で気温も寒かったのに



ワンピース1枚で寒くないって言っていた......。



確かにあの時を思い出すと



ユリは本当に寒くなさそうだったし......



よく考えてみればユリには不可解な事ばかりだ。





















ユリ、お前ってナニモノなんだ......?





なぁ......





誰か、教えてくれよ......。









「パパ、どうしたの?」



「ユリ、お前本当に何も覚えていないのか?」



「ん......わからない、なの。




...パパ......」



「どうした?」





















「ユリってナニモノ......なの?」



俺を見上げながら言ってくるユリ。



見上げてくる大きな目は何かを訴えているようにも思えた。



「ユリ......。」
/ 412ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp