第2章 パパと娘
俺は少女をおぶってマンションの部屋にたどり着いた。
「こんな恰好じゃ、流石に寒いだろうし......
暖房つけないとな......。」
俺は少女を一旦ソファーに寝かす。
暖房をつけ、毛布を掛ける。
「......この子、大丈夫かな......。」
俺は少女の傍により、頭を撫でながら呟く。
少女はあれきり目を覚まさない......。
暖房をつけたとはいえ、このままじゃ寒いだろうと思い、
俺は少女にもう一枚の毛布を掛ける。
本当だったら、暖かいセーターを着せたいところだが、
いくら何でも目の前にいるのは年頃な女の子なわけで
簡単に脱がすわけにはいかない......。
「目を覚ますまで......待つしかねぇか?」
でも、早く病院にも行かせないといけないし......
(どうすりゃいいんだ......(汗))
......メンバーに電話かけてみっか......。
俺はやむなくあるメンバーに電話をかけた。
「もしもし、北山?」
「あ、もしもし藤ヶ谷?
なぁ、至急で相談したいことがあるんだけどさ......」
電話をかけた相手は藤ヶ谷。理由はもちろん、
コイツがメンバーの中で1番女子のことを分かってるから。
「相談?」
「あぁ、さっき女の子を拾ったんだけど......」
「......ひ、拾った!?」
「お、おう。」
言い方が悪かったのか、藤ヶ谷は数秒の間を作り
驚きの声を出す。
「拾ったって......」
「うん、大体歳は......小学生から中学生くらいかな?」
「.....お前、そっち系が趣味なのか......。」
あれ?藤ヶ谷が若干引いてるような......って
もしかして俺、ロ●コンって思われてるッ!?
「ちょ、藤ヶ谷!
言っとくけど俺はロ●コンじゃねぇからなッ!?」
「......。」
おい、なぜ黙る......。
「......で、相談って?」
10秒くらいの間があって藤ヶ谷から言葉が出る。
何か、藤ヶ谷に
『今のは聞かなかったことにしよう。』的なことを
思われてるような気がしたのは気のせいだろうか......。