第3章 異変
「(笑笑)...あ、そうだユリ!」
「......?」
「明日からしばらくオフだし、
どっか遊びに行ってみるか?」
「......?」
首をかしげるユリ、どうやら遊びに行くということが
どういう事なのか分らないらしい。
「行ってみたいところとかあるか?例えば......
遊園地、動物園、水族館、映画とか他にも色々あるし。」
「......狼」
「ん?オオ、カミ......?
ユリ、オオカミ見てみたいのか?」
「ん......。」
「狼って言ったら動物園しかねぇよな......
どっかにあったけな?在ったような気がすんだけど....。」
(にしてもユリ、狼を見たいって意外だな(苦笑)
普通ならパンダとかって言いそうなのに......。)
「会いたい、なの......。」
(そんなに狼に会いたいのかよ(笑))
「こういう時はググるの1番だな!早速調べてみっか。」
調べた結果、
意外にも割と近くにある動物園にいることが分かった。
「じゃあ明日は動物園に決定だな!」
「ん......明日行く、なの。」
「よーし、俺も早く風呂に入って寝るかな!
ユリは先に寝てていいぞ。」
「わかった、なの...お休みなさい、なの。」
「あぁ、お休み!」
ユリは目を擦りながら寝室に向かった。
「......俺とユリが会ったのってたった2日前なのに
すっかり日常生活に慣れてきたよな......
やっぱりユリって物覚えがいいのか?」
そんな独り言を呟きながら浴室に向かった。
それから数十分経ち、風呂からあがった北山は寝室に行く。
「まぁユリは寝ちゃってるだろうな(笑)
いくら寂しくても結構眠たそうだったし......。」
ユリを起こさないようゆっくりと部屋に入る北山、
しかし......
(あれ?風が吹いてる......窓閉め忘れt..っ!?)
「っ...ユリ......?」
ユリはとっくに寝ているはずが何故か起きており
雲一つない夜空を眺めていた。
だがそれよりも驚いたことは......