第2章 パパと娘
「おーい藤ヶ谷!お前だけ外に行くのは
ずりぃz..「ユリちゃん、君って何者なの?」...?」
北山が玄関の外を覗いてみると、
藤ヶ谷が少し顔を険しくしてユリに言い寄っていた。
「......?」
そんな藤ヶ谷の問いにユリは頭を傾げる。
「会ってからずっと思っていたけど......
君ってもしかして...「おい藤ヶ谷。」...!?」
藤ヶ谷はいきなり後ろから北山に声を掛けられ、
驚いた様子で北山を見上げる。
「そんな険しい顔でどうかしたのか?」
「っ別に、何でもねぇよ......。
北山には関係ないのことだ。」
「関係なくねぇだろ!?
......お前、ユリに何者かって聞いていたけど...
それ、どういう意味だよ......。」
「......。」
北山の問いに藤ヶ谷は黙り込む。
「......なぁ。」
そんな藤ヶ谷に歩み寄る北山。
「今、言う事じゃない......言う時が来たら...
その時に必ず言う。」
「なんだよそれ!?」
「今そのことを言ったって......
"今"のお前には理解できねぇよ。」
「っ......んだよ...それ......。」
今の俺にユリのコトは理解できねぇだと?
マジ意味わかんねぇ......。
藤ヶ谷は、何意味のわかんねぇコト言ってんだよ......。
「ねぇ、何あの雰囲気は.....(汗)」
「今俺らが出る幕じゃないね......。」
「あれって、いつもの2人の喧嘩じゃないよね?」
「一体何話してんだ?」
その頃、北山の後をついてきた二階堂、宮田、千賀、玉森は
2人の威圧感に圧倒されていた。
「おーいみんな!夕飯の支度出来たよ~♪」
そんな重々しい空気の中、キスマイの母と言われる横尾が
お玉を持ってメンバー達に声を掛ける。
「「「「横尾さん......(苦笑)」」」」
「......?」
弟組は苦笑するしかなかった。