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人狼少女を拾いました

第21章 変わらない想い


「......北山、そろそろ行くぞ。マネージャーも車で待ってるぞ。」



「お、おう......」



俺らはホテル前に集合しており時刻は12時過ぎ、



そろそろ会場に向かわないとやばい。



だがユリは行くことができない......



「ユリちゃんは......ここでお別れだね。」



「ん...おw..「ユリ!」サクヤ......」



「っサク、ヤ......?」



宏光達は声がする方に視線を向けた。



サクヤと呼ばれた青年はこちらを見ていた。



身長は175くらいで濃艶な黒い髪、年齢は大体20前後だろうか。



サクヤはユリの元にやってくる。



「ユリ......!」



「サクヤ......」



ユリはサクヤが来るなり表情を曇らせた。



「ごめんユリ、予定より早く着いちゃった(苦笑)」



「大丈夫なの。」



「っ君が、サクヤ君?」



「はい、貴方のことはユリから聞きています。」



第一印象は“長身爽やか好青年”、年頃の女子なら好きそうな感じ。



「そ、そうなんだ......」



「えぇ(微笑)
申し遅れましたが僕はサクヤと申します。
これでもユリと同じ白狼なんです(苦笑)」



「うん、ユリから昨日聞いたよ......。
っ丁度サクヤ君が来てくれてよかったよ(苦笑)
俺らはこれから仕事に行かないといけなかったから......」



「そうだったんですか!なら良かったです(苦笑)じゃあユリ、
迷惑になる前に帰ろ?遅れちゃうと長老にも怒られちゃうしね。」



「......ん」



ユリはしばらくの間を作って頷く。



「ユリが大変お世話になりました、それでは僕達はこれで。」_ペコッ



サクヤは丁寧にお辞儀をしユリの手を引いてその場を後にしようとする。



「っなぁユリ!」



「......。」



何も言わないユリはゆっくりと後ろを向く。













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