第21章 変わらない想い
デザートも食べ終え...
「パパ......」
「どうした?」
「またぎゅっとして?」
「......わかったよ(微笑)」
ユリに言われたとおり、俺はユリを引き寄せ抱きしめた。
ユリのぬくもりが、身体中に伝わってきた。
しばらく抱きしめていると、ユリが口を開いた。
「ユリ、パパに言わなくちゃいけないことがあるの......」
「なんだよ急に(笑)
明日の夕暮れまでに帰ることは、さっき聞いたぞ?」
「っ違うの......」
ユリの声は段々とか細くなっていった。
「じゃあ......なんだ?」
「ユリね......
結婚するの......」
「っ.......!?」
結婚って......
どういう、コト......?
俺の頭の中は真っ白になった......。