第21章 変わらない想い
タマがまだ外出中の間、
ユリはやたら抱きついてきたりするなどやけに甘えてきた。
以前のユリでもここまでは甘えてこなかったのに......
「パパ......ユリのこと好きなの?」
「お、おう......好きだけど?」
「よかったの......」_ぎゅう...
またこうして抱きついてくる......
嬉しいけど、なんかユリじゃなさすぎて逆に怖い!(涙)
そんな時...
“ピコーン”「ん?LINEか......って藤ヶ谷?」
急にLINEの通知が藤ヶ谷から届いた。
メッセージを見てみると...
『狼のメスは年に一度発情期があるから気をつけろよぉ( ̄∀ ̄)』←
「っんだよこれ!?」
(ってかこの異様な甘えっぷり......これが発情期だっていうのか?(苦笑)
ってか最後の顔文字ムカつくっ!!)
“ピコーン”「またかよ!」
また届く......
『でも人間に換算すると高校生だからな。』
「どういう意味だよ......(汗)」
「パパ......どうしたの?」
「ん?別に、なーんも(苦笑)」
(藤ヶ谷のやつ......いっそ通知オフにしよっかな.....)
「今日はずっとユリと一緒なの......」
「はいはい(苦笑)」
(やっぱこれって発情期?(苦笑))
「パパもぎゅっとするの......」
俺の首に腕を巻き付かせながら言うユリ。
「あ、はいはい......(汗)」
(小学生の頃と違って完全に“女”になってからこっちの気が......汗)
ユリが12歳の時もこんな風に首に回してきたけど、
16歳となると完全に見方が変わってしまう......
「はぁ......」
ついため息が出てしまった俺......
「パパ......ぎゅっとするの嫌なの?」
「っちげえよ(苦笑)
早くタマ夕飯買ってこねぇかなぁって......」
「今タマちゃんはいいの。」←
......おい、ここにタマがいたら泣くぞ(汗)