第21章 変わらない想い
完璧に感動の再会を邪魔された俺ら、
邪魔にされた挙句成長したユリにすっかりデレデレなタマ......
「ユリちゃんって日本でいう高校2年生だよね?
大きくなったねぇ......」
ユリの頭を撫でるタマ。
「みんなそんなに変わってないの......」
「意外にも年取ると外見が変わんないのよね。」←
「ユリちゃん、なんでここに?
君は森から出られないはずなのに......それに記憶も......」
「本当はダメなの......でも父上が許可をくれたの。
記憶は、アルバムを見て思い出したの。」
「そうだったのか......てっきり、
北山がユリちゃんの幻覚を見たんじゃないって思ってたけど......」
「幻覚じゃないの、本物なの。」
「みたいだね(苦笑)
でも、そんな長くはいられないんだろ?」
_コクッ「明日の夕暮れまでには帰らなきゃいけないの。」
「っなんでそんなに早いんだよ......」
「白狼は本来、森から離れちゃダメなの。」
「だからこそ、伝説的な人狼族として語られてきたんだ......」
「そっか......じゃあこのあとはどうすんだ?
っまさか野宿か?」
「そこら辺で寝るの。」←
「そこら辺に寝るって風邪引くだろ!?
5年前だって帰る前に高熱出したじゃねぇか!」
「いつも洞窟で寝てるの、修行の間は葉っぱの上に寝てたりしてたから大丈夫なの。」
「北山、もうユリちゃんは大人の人狼として覚醒している。
そんなちょっとしたことで熱出したり風邪ひいたりしねぇから。」
「藤ヶ谷はユリに野宿しろっていうのか!?」
「別にんなこと言ってねぇだろ!」
(親バカ過ぎんだろこの親父......)←
「ったく.....で?ユリはどうするつもりだ?」
「そんなこと聞かなくても、どうせホテルに連れてくんだろ?」
(そしてその挙句襲う展開......フラグだな)←
「っそれは......」
どうしよ......(苦笑)