第21章 変わらない想い
「パパ......」
__とんっ...
宏光は額をユリの額に当てた。
「ありがとう......俺に、会いに来てくれ......本当にありがとう(微笑)」
「気づいて、くれて......嬉しかったの。
ずっと......わからないと思ってたの......」
「でも......なんで俺が来た瞬間背を背けたんだ?」
「パパ、ライブ止めちゃったらファンが悲しむの。
ガヤ達も、困るの......。」
「っ結局は俺のせいかよ(苦笑)」
「パパのせいじゃないの。
ユリ、本当は来ちゃだめだったの......でも......」
「でも......?」
「パパにどうしても会いたかったの......だから、来たの。」
額を合わせていたユリは額を離し下に俯いた。
「ユリ......」
「......パパ、」
「どうした?」
「腕のブレスレット......」
下に俯いた時に気がついたのかユリはブレスレットに触れた。
「ああこれか?お前がくれたブレスレット、約束通りずっと着けてるよ(微笑)」
「嬉しいの......(微笑)」
「当たり前じゃん......一番大好きな子からのプレゼントだったんだから......」
「......ユリも、パパが一番好きなの。」
「俺も、あの時から気持ちは変わってないよ......俺は、
ユリのことが好きだよ......」