第20章 また出会う日まで...
タマをリビングに案内し...
「......ユリちゃんのおもちゃ、まだ残ってたんだ(苦笑)」
「わりぃ、すぐ片付ける......」
急いでおもちゃに手をかけた。
タマも、めっちゃユリのこと可愛がってたし
余計なこと思い出しちゃうかもしれないからな......
「っ俺も手伝うよ!
いろいろ懐かしい思い出を探りながらね(笑)」
タマはすぐ俺のもとに駆け寄ってきた。
「......タマは、なんともねぇのか?」
「へ?何が?」
「ここにはユリとの思い出が詰まってんだぞ?お前のことだし、ユリのこと思い出して...「何言ってんだよミツ(笑)」......。」
「確かに......俺もユリちゃんのことは忘れきれないよ。
でも復帰切れたよ。今じゃ、
大切で貴重な時間だったなって思えるから......(微笑)」
「っそうか......」
タマも30過ぎてあの頃に比べるとだいぶ成長した。
今じゃ当時の俺と同じくらいだけど、多分精神年齢は俺より上......
「あれきり、ユリちゃんのとこには行ってないの......?」
「ん、まぁな......」
「ガヤが言ったこと、未だ気にしてんだな(笑)」
「っるっせぇ......」
「確かに、ミツは過去に囚われすぎているよ......
ガヤが言ったこともわかる......」
「......。」
そうだ、俺は過去......“ユリとの思い出”に囚われている。
「でも俺は......アリだと思うけどなぁ......」