第20章 また出会う日まで...
__ユリと別れ5年...
あの3年目を境に、俺は森に行くことを止めた......。
最初はもの凄く虚しく行きたくてしょうがなかったが今は......
それほどじゃなくなった......。
でも未だユリの顔はチラホラと浮かぶ。
「とんだ重症だな、俺......」
そろそろ......ユリが遊んでたおもちゃも、片付けねぇとなぁ......
うちに帰りおもちゃ箱に手をかけた......
「プリキュア......随分懐かしいな(苦笑)」
『プリキュア・フローラル・トルビヨン......』
『うわぁ...やられたぁ......!』
俺がしょっちゅう悪役やらされてたな......(苦笑)
整理しようとするとおもちゃからどんどん懐かしい記憶が思い出されていく......
これじゃあ逆効果だ......。
「......思いっきり捨てるか、押し入れに詰め込むか......」
正直迷っている......仮に、ほぼ実現性はないが戻ってきたとしても、
遊ぶ年齢じゃない......それに、もし捨てたら
ユリとの記憶を抹消しないといけなくなりそうで怖いんだ......。
__おもちゃとにらめっこして20分...
__ピンポーン
「っ誰だよこんな時に......はーい、」
早歩きで玄関に向かう
「はい、どちら様ですか......?」
インターホンで誰か確認する。
『こんばんはミツ!』
「っタマ......」
玄関の外に立っているのはタマだった。
玄関を開ける、他にもメンバーもいるのかと思いきや......
「急にお邪魔してごめんね(苦笑)
久々に飲もうよ!あがっていい?」
タマひとりだった。
「あ、あぁ......ちょっと散らかってるけどいいか?」
「全然構わないよ!もう何年の付き合いだと思ってんだよ(笑)」
「わりぃな(苦笑)」
とりあえずタマをうちにあがらせ案内する。