第20章 また出会う日まで...
__北海道
今日はオフ、だから休みを利用して北海道にやってきた。
「やっぱ冬の北海道さみぃ......」
今日は雪まつりを見ようと札幌に来たが、北海道の冬の寒さは東京都とは大違い。
「......札幌でも寒いなら、白桜山がある地域の方が寒いのかな?......
なら、ユリこの寒さで風邪ひいてねぇといいけど......って!」
(やっば......またユリのこと思い出しちまった......)
最初は行こうと思ったが、
それじゃユリの為にならないんじゃないかって思って
行かないことにしたがどうも身体が勝手に動いてしまい......
__翌日
『終点、白桜前...白桜前......』
「着いたか......」
結局来てしまった......。
ダメとわかっていても来てしまった......ちなみに、苺を持参。
「すんごい雪......真っ白だ......」
山は全部雪が積もり銀色に輝いていた。
「......入れっかな?」
入り口付近も雪がかなり積もっている。
さらにここら辺は滅多に人が来ない地域だということもあって足跡一つすらない。
雪靴を履いてきたが......
「うおっ!冷てっ!」
雪は予想以上に積もっており
低身長な俺はあっという間に膝あたりまで雪に埋まった。
さらに...
__ズルッ!
「っ......いってぇぇ!」
上り坂の途中ですっ転ぶ......地面が若干凍っていたので地味に痛い。
「......北海道、恐るべし。」←
まさに東京との違いを圧巻させられる。
それでもなんとかユリと別れた場所までたどり着いた。
その途端、森がざわめき始めた......
「っこれ......あんまり歓迎されてねぇのかな......(汗)」
『人間も滅多に訪れない山だ。
我々は人間がそう簡単に入り込めない領域で暮らしている。
稀に来る者もいるが、森に害するものであれば躊躇なく対処する。』
『我々の森には人間を好まない者は多いからな。』
ユリの親父さんがああ言ってたし......