第19章 別れ
「ユリのことが1番大好きだ......(微笑)」
「......ありがとう、パパ(微笑)」
ユリは微笑んだあと森の入口へ身体を向けた。
「ユリ......」
そして......
「これで、
本当のお別れなの......」
「っユリ..「早く山を下るの......」......っ」
「ここは山......すぐ日が暮れるの。
森は危険......」
背を向けたまま俺らに忠告をするユリ......それは山に入った時と同じ、
ユリの様子は一変し淡々としていた。
「っn..「早く帰って......」...っユリ!」
「ウォォォォン......!」
再び狼の遠吠えが聞こえてきた。
「父上が呼んでるの......早く、行かないといけないの。」
ユリは森に導かれるように歩き出し......
__ぶわっ...!
「っ......!」
急に強い風が吹き、俺らは一瞬顔を俯かせた。
一瞬の風がおさまり俺らは顔を上げる......そして目の前には......
「っ......」
「......。」
「っユリ......?」
目の前には白い狼の後ろ姿......
白狼化としたユリだった......。
「さよなら......
っパパ......」
__ダッ!
「っユリ......ユリっ!!!」