第19章 別れ
「っユリ......」
「っユリちゃん......」
メンバーの中で一番ユリを可愛がってくれたタマ、
タマは大粒の涙を流していた。
「タマちゃん、泣いてるの?」
「っ当たり前じゃん......!
だってもう会えないんだよ?悲しくないわけ、ないじゃん......」
涙を手で拭う裕太、だか拭えば拭うほど涙は溢れてきた。
「......。」
ユリはアルバもを抱えたまま裕太のもとに行った。
「っユリちゃん......」
「泣かないの......タマちゃんは、
笑ってる顔が好きなの......」
つま先立ちをし裕太の涙を拭うユリ 。
「っごめん、ユリちゃん......その体制だときついね(苦笑)」
裕太はしゃがみ込んだ。
ユリは涙を拭うが、裕太の涙は更に溢れ出すだけだった。
「っ......」
俺だって辛い、でもタマだって心が苦しくて辛いんだ......
「タマちゃん......」
「っどうしたの?......ユリちゃん......」
__ちゅっ...
「っユリ、ちゃん......?」
「......。」
ユリは裕太の頬にキスをした。
「大好きな人にする、タマちゃんが言ってたの......。」
「っユリちゃん......覚えていてくれたの?」
_コクッ「......。」
「っありがとう......ユリちゃん......(微笑)」
「......ガヤ、」
ユリはしばらく裕太の顔を見た後太輔の方に身体を向けた。
「どうしたの?」
太輔もしゃがみ込み、ユリと同じくらいの背丈になった。
「ガヤ......」
「ん?」
「パパと仲良く...なの。」
「......何を言うかと思ったらそんなことか(笑)」
「ケンカはダメなの......仲良く、なの。」
「......うん、約束するよ(微笑)」
ユリは再び裕太と同じように......
__ちゅっ...
「ありがとなの。」
頬にキスをした。