• テキストサイズ

人狼少女を拾いました

第19章 別れ


「ただいま......なの。」



ある場所まで来てユリは『ただいま』と言う。



それと同時に森が更にざわめき始めた。



「っなんか急に風が強くなったね......」



タマは森を見渡しながら呟いた。



確かに、風が一段と強くなった。



「......来るの。」



「「「......?」」」



__ぶわぁ!



「「「っ!?」」」



突然、台風といっても等しいくらいの風が吹いた。


「っ......なんだ?」



「森の番人......人には見えないの。」



森の番人......人には見えない、か......



まるでファンタジー小説のようだ......。



『おかえりなさいませ姫様......我ら森の住民は貴女の帰りを
長らくお待ちしておりました。』



強い風が吹いたと思ったら次は木霊のような声が聞こえてきた。



「今帰ったの......もうすぐ、そっちに行くの......」



「っ......」



もうすぐそっちに行く......



それは......




















「パパ......みんな......


























ここでお別れなの。」



それはユリとの別れ......



























































「さよなら......」
/ 412ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp