第2章 パパと娘
「ユリ、いいのはあったか?」
「......これと...これ......。」
「......。」
(ユリって、意外とミニ系好きなのか......(汗))
ユリが選んだ服というのは、
白のふわふわな肩出しニットに
黒のフリル付きのミニスカ......。
(ってか、今どきの子供ってこんな服着んのかよッ!?)←
さっきの可愛らしい服とは一変し、
今度は少し大人めの服......
「ユリって、一体どんなジャンルの
服が好きなの......?」
「......分んない、何となく...なの。」←
「はは、何となくね......(苦笑)
他には何かあったか?」
「ううん...ない、なの......。」
「ない、か......じゃあ俺がもう1着探すか......。」
まぁ、この2着があれば不便はないだろうが
俺としては露出の高めの服はあまり着てほしくないので
別の服も探す......。←『親馬鹿だな(笑)』by.藤ヶ谷
(......また藤ヶ谷の声が聞こえたような......)←
「......?パパ、どうしたの?」
「ぁ、何でもねぇよ(笑)本当に気になった服はないか?」
「ん......。」
「そっか......じゃあやっぱり俺が探すか。」
それから10分くらいで、俺はミニーちゃんのトレーナーに
スリムジーンズと少し派手?めなスニーカーとシンプルかつ
露出がないものを選んだ。
↑『さっきのパジャマは?』
『あれは別......』←
幸いユリは気に入ってくれた......。
(気に入ってくれたのはいいけど、
ユリが好きなジャンルって何なんだ......?)
そんなことをずっと思いながら、会計を済ませた。
「ユリ、気に入った服があってよかったな。」
「ん...ありがと、なの......パパ。」
「......そのパパ呼び何とかなんない?」
「パパ。」←
「......お前、藤ヶ谷に何か吹き込まれたか?」←
「......?」
ユリは首をかしげた。
そんな話をしながらうちに帰る2人であった。