第18章 別れのカウントダウン
他のメンバーもプレゼントを渡し終え、ケーキを食べる。
「はぁ......本当一年ってあっという間だね。
ユリちゃんと、お別れが近づいているなんて......」
フォークを置き切なそうに呟く健永。
ケーキを食べ終わると急に現実に引き戻された。
そう、ユリと別れる日は1ヶ月もないのだ。
「ユリちゃん、俺らにとっては妹みたいな存在だったから……
凄く寂しいよ….一部を除いてね(苦笑)」
「っ千賀も横尾さんもそんなこと言わないでよ!
そりゃあ、俺だって悲しいよ......
将来ユリちゃんが大きくなったら結婚したかったのに......」←
「「「雰囲気を壊すな玉森......(汗)」」」
「ユリ、みんなのこと忘れないの。
ずっと、大好きなの......」
「ユリちゃん、ありがとう。
でも君は、いつか俺らの記憶を忘れちゃうんだよ?
それでも、覚えてくれるの?」
「ん......忘れないの、約束。」
ユリは小指を太輔の前に出した。
「いつの間にそういうの覚えたんだよ(苦笑)
......うん、約束。俺らも、絶対君のことを忘れないよ(微笑)」
ユリと太輔は指切りをした。
「みんなも......指切りなの。」
ユリは約束の証として小指を出し、メンバーと一人ずつ指切りをした。
そして最後は俺の番......
「パパ......」
「っ俺は......俺は前に言った通りお前のことを忘れない。
お前が忘れても、俺はいつでもユリのことを思っているよ(微笑)」
「忘れないの。」
俺とユリは指切りをする。
ユリも、別れが来るということをわかっているんだ......。
ここから、
別れへのカウントダウンが加速し始める......