第17章 沢山の思い出を...
俺らはいろいろ出店を回り、金魚すくいに水ヨーヨー、
りんご飴、かき氷、チョコバナナナ、射的、輪投げなどを楽しんだ。
「ねぇ、そろそろ花火が始まるよ!」
「タマ、はしゃぎすぎだろ......」
「ユリ、歩くの疲れてないか?」
「ん、大丈夫なの。」
「ここらへんに座ろっか!ユリちゃん、俺の隣においで~♪」
「わかったの。」
おーい、ユリー......(涙)
ユリはタマの隣に座った、すると自然と藤ヶ谷とも隣になるので俺は......
「なんで俺の隣なんだよ......」
藤ヶ谷の隣です......。
「俺だって嫌だよ......」
ちなみに今日、ほとんど俺の立場を藤ヶ谷に取られました。
「たまやぁ!」
花火が打ち上がり裕太は『たまやー』と一言。
「たまや?タマちゃんなの?」
「違う違う(笑)
花火が綺麗な時に言う言葉だよ。」
「......たまや、なの。」
とりあえず真似をするユリ。
けど安定の棒読み口調になってしまう(苦笑)
_パシャッ「可愛いなぁ♥」
コイツ、どんどん重症になっていくわ......(汗)
こうして何百本の花火はあっという間に終わってしまった。
ちょっと心寂しい気分だ。
またひとつ、ユリとの思い出が増えた分だけ
別れが近づいているのだと......。
このまま、
時が止まってくれればいいのに......