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人狼少女を拾いました

第17章 沢山の思い出を...


__ユリと思い出作り、花見


4月、4月は卒業式や入学式......別れと新しい出会いの季節。



俺らは福島までちょっと遠くまで出かけ、



観光するついでに桜まつりを鑑賞しに来た。



「ユリ、福島と言ったら名物はなんだと思う?」



「......桜?」



「桜か......まぁ三春滝桜、ベニシダレザクラは有名だな。
今俺らは会津に来てんだ。会津といえば......赤べことか起き上がり小法師、
後は鶴ヶ城とか......最近だと、八重の桜で新島八重だろ?白虎隊とかも、
スペシャルドラマ化されてたりするからな。」



「びゃっこ?」



「白虎隊、白虎隊は平均15、6歳の少年で編成された部隊だ。
藤ヶ谷も、ちょっと昔に白虎隊士の役やったことあるんだぞ?」



「ガヤ、白虎隊なの?」



「あくまで役だよ(苦笑)
確か、伊藤又八っていう役だったような気がするな......」



「強いの?」



「強い、か......あくまで悲劇的に書かれてるからよくわかんねぇけど、
日新館は強い武士を育てる学校だったらしいから結構強かったのかもしれないな。」



「負けたの?」



「あぁ、戊辰戦争の途中でな......城、あそこに見える鶴ヶ城が
燃えてるって勘違いして自害、自分で体を傷つけて、死んでいったんだ。
そして会津は、結局戊辰戦争に負けた......今でも福島に引き継がれている話だ。」



「......?」



(ユリにはちっと難しいか......)



「......可哀想なの。」



「確かに、町が燃えているのを城が燃えているって勘違いして......
まだ15、6歳の子供達が命をなくした。それはとんだ悲劇だな。
でも当時の人達は、死ぬのが当たり前っていう感覚だったからな。
死ぬのに、抵抗感はほとんどなかったと思うよ......」



「......。」



「......。」
(白虎隊の話は、この辺にしとかないとな......せっかく観光しに来たんだし......)



「......パパ、




























































死ぬって怖いの?」
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