第17章 沢山の思い出を...
__ユリとの思い出作り、節分
今日は2月3日、節分。
俺は豆の入った手作り豆入れを渡す。
「これ、何なの?」
「大豆、豆まきに使うんだよ。」
「......?」
「鬼は~外!_パラパラッ
福は~内!_パラパラッ」
ちょっと恥ずかしいけど豆をまき見本を見せる。
「......。」
「こんな風に豆をまくんだ。ユリもやってみな。」
「ん......鬼はー外..._パラパラッ
福はー内..._パラパラッ」
__パシャパシャ「うん、ユリちゃん可愛いよ♪」
玉森裕太......コイツはどこにでも出没する悪魔。←
ちゃっかり俺のうちに上がり込んで......(怒)
「タマ......」
「ほらミツ!豆まきイベントには鬼が必要なんだから
鬼の面かぶって鬼になりきらなきゃ!」
「なんで俺が鬼なんだよ!部外者のタマがやればいいだろ!?」
「俺はユリちゃん専属のカメラマンなの!」
「......。」
なぜか俺が鬼をやらされる羽目になった。
そして鬼の面をかぶり...
_プッ「全然怖くねぇ(笑)」
タマの野郎......(怒)
「ほらユリちゃん、ミツに向かって豆を投げて!」
「ん......」
ユリ、そんなにあっさりと......(泣)
「鬼はー外..._パラパラッ
福はー内..._パラパラッ」
ユリは俺に向かって豆を投げてくる。
「......えいっ_パラパラッ
えいっ_パラパラッ......なの。」
途中でめんどくさくなったのか、『鬼は外、福は内』と言わないユリ。
「そんな豆まきがあるかよぉ......(泣)」
「まさに“泣いた赤鬼”w」_パシャパシャッ
「えいっ..._パラパラッ
鬼は出て行くの...えいっ_パラパラッ」
それから俺は豆がなくなるまで投げ続けられました。
その後は年の数の分だけ豆を食べる。
ユリは12歳なので12粒。
「お前30粒も食わないといけないから大変だなw」
ほんと、水分が欲しくなるわ......