第2章 パパと娘
それから1時間くらいでメンバー全員の撮影が終わった。
「終わった~!ユリは退屈じゃなかったか?」
「ん......ガヤ達が遊んでくれた...なの......」
ユリは藤ヶ谷のことをガヤと呼んでいた。
(いつの間にその呼び方になってたんだろ......)
ちなみに他のメンバーの呼び方は...
玉森が『タマちゃん』
宮田が『宮田』←
千賀が『けんけん』←
二階堂が『ニカちゃん』
横尾が『わったーさん』
「ちゃん付けもたまにはいいかもね」
「俺だけ呼び捨てッ!?(泣)」
「けんけんもいいかも~」←
「あんまり違和感はないね(笑)」
「さん付けか......(苦笑)」
みんな色々な感想を持っていた......(笑)
「みんないつの間にニックネームで呼ばれてんだよ......
俺なんか『パパ』だぜ?」
「パパっていい響きじゃんかよ(笑)」
「......。」
「めっちゃ複雑そう......(汗)」
横尾さんは少し苦笑しながら呟いた。
「......パパ。」
それを知らずユリは相変わらずの『パパ』呼び......。
「何でパパなんだよ~(泣)」
「今に始まったことじゃねぇだろ?(笑)」
そして藤ヶ谷は相変わらず俺をからかう......。
「......俺をからかってそんなに楽しいのかよ、
藤ヶ谷......。」
「ああ、楽しい(笑)」←
「ひっでぇな......
みんな揃ってからかいやがって......」
「いい年こいて拗ねんなよ(笑)」
「これは誰だって拗ねんだろッ!?」
「お前だけだろ(笑)」←
「......(泣)」
「......泣かない...なの......」
ユリが北山の頭を撫でながら言う。
「......ユリ~(泣)」←
「これじゃあどっちが子供か分んないよ(笑)」
玉森は笑いながら言う。
「ホントそれな(笑)」
「お前のせいだろッ!藤ヶ谷!」
「ククク...(笑)」←
「「「......(苦笑)」」」
「......?」