第2章 パパと娘
「にしてもユリちゃん、何でそんなにガヤに
懐いてんの?」
玉森がユリにもう一つの苺チョコを渡しながら言う。
パク...
「......あのね...何かね...落ち着くの......。」
ユリはチョコを頬張りながら言う。
「へぇ~そうなんだ......何かわかんないけど、
俺もなんか落ち着くんだよな......」
「ふ~ん、癒しだったら俺もガヤに負けてないような
気がするけど......。」
玉森はどことなく不服そうな表情をしていた。←
パク...
「......匂いがね、落ち着くの......」
「匂いが落ち着くってどういう事?
あれ、太輔......今って香水とかつけてないよね?」
「あぁ、つけてないけど......あれ、ユリちゃん、
君ってもしかして......」
パク...
「......?」
ユリはチョコを食べながら首をかしげる。
「「......?」」
他のメンバーをユリ同様に首をかしげた。
「いや、何でもない......
ユリちゃんにも、俺の魅力が解るってことだな(笑)」
藤ヶ谷は何かを言おうとしたが、言うのを止めてしまった。
「ふぅ...終わった~!次、藤ヶ谷の番だぞ。」
丁度その時北山が撮影から帰って来た。
「パパ。」
ユリは藤ヶ谷の膝から降り、
すぐさまに北山の方に行った。
「そんでもユリちゃんはミツがいいみたいだね~(笑)」
千賀が笑いながら言う。
「......?みんなして何話してたんだ?」
「別に、何でもねぇよ!ユリちゃんにも
俺の魅力が解るんだなって話してただけ(笑)」
「何だよそれ!(笑)そんじゃユリはさぁ~俺と藤ヶ谷、
どっちの方が好き?」
「......?パパ?」
「なぜ疑問形ッ!?」
「ククク...めちゃウケんだけど(笑)」
「おい藤ヶ谷!お前、笑うなよ!」
「いや、笑わない方がおかしいだろ!(笑)」
「藤ヶ谷ぁぁ(怒)」
「パパ、怖い...なの......」
「この2人駄目だわ。」←
玉森はつかさずツッコんだ。←