第17章 沢山の思い出を...
ユリside
ユリとリョウガは楓と共に光咲病院へ向かった。
病院内に入れば神楽がロビーで待っていたようで駆け足でやってきた。
「朝倉さん!ユリ様とリョウガ様も一緒なんですね。
......ところで、北山さん達はどうなされたんですか?」
「事務所にお呼ばれしたようよ。今回の騒動は、大きく全国に生中継されたわ。」
「そうですか......早速お呼ばれですか(苦笑)」
「えぇ(苦笑)」
「っねぇ!早く父さんのところに行こうよ!」
リョウガは楓のジャケットを『早く行こうよ』と言わんばかりに引っ張っていた。
「はいはい......(苦笑)」
(この子いつの間にかお父さんっ子になってるわね......汗)
「......朝倉さん、少し変わりました?」
(朝倉さん、子供嫌いって評判だったけど......
今じゃ満更でもなさそうにしてるし......)
「私も、30過ぎて大人になったのよ。←
それよりも、私の件に関して所長は知っているのかしら?」
「一応......ざっくりと経緯は話しておきました。」
「そう......所長、何とおっしゃっていたの?」
「『自分にも責任があった。』っとおっしゃっておりました。
ですから、気を楽にして大丈夫ですよ。」
「ありがとう、神楽。さぁ、早く貴女達の顔を所長に見せに行きましょう。」
「ん(うん!)」
ユリ達は翔がいる病室へと向かった。
__病室
_ガラッ「所長、朝倉さん達が来ましたよ。」
「ありがとう神楽。ユリとリョウガも、来てくれたのか(微笑)」
「うん......父さん、傷大丈夫?」
「ユリ、パパのこと傷つけた......ごめんなさい、なの......」
「手術も無事に終わったんだ、お前達が心配しなくていい。」
翔はユリ、リョウガの順に頭を撫でた。
「......ところで、北山君達はどうしたんだ?
俺の耳には、来ると入っていたのだが......」