第15章 最終決戦
「っ貴様等......」
「「「っ......!?」」」」
凛太郎の一言により、周りは一気に不穏な空気へと変わった。
「もう貴様等餓鬼共には頼らん......お前等餓鬼共も、貴様等も......!
全て殺してやる......」
凛太郎は目を紅く輝かせリョウガとは違う
どす黒い闇のような毛並みを持つ黒い狼へ変貌を遂げた。
「っ......!」
(でかい......確かこれって......黒狼?
そう言えば、南雲っていう奴もコイツと同じ毛並みだった......)
「っおい藤ヶ谷......コイツって......」
「恐らく黒狼だ......さっきの南雲もな......」
「こく、ろう......?」
「黒い狼と書いて黒狼、白狼とは全く正反対の種族だ......
言わば、王族に歯向かう反乱軍のような種族だな。」
「つまり、俺達ハイイロオオカミやユリ達白狼の敵だ......」
「......。」
「その通り......!我々は、黒狼だ。
北神殿......」
「うむ......
朝倉殿、例のモノを......」
「っ朝倉?」
(まさか、朝倉って御子柴さんの......っいや、まさかな......)
宏光は頭に過ぎった。
「かしこまりました。」
「「「っ......!?」」」
圭人を除くユリ達は唐突に現れた人物に驚かせた。
「っな、なんで......」
裕太は思わず後退りをする。
「朝倉、楓......」
目の前に現れたのは翔の秘書で幼馴染でもある楓の姿があった。
リョウガ、そしてユリは顔を強ばらせた。