第14章 奇跡を信じるのならば...
「ユリちゃん、リョウガ君......」
あそこに居るの間違いなくあのふたりだ。
っ......御子柴さん達だけじゃ、救い出せなかったのか......
「白狼......なんで白狼がこんなところに......」
「っユリちゃん......」
「っユリちゃん!?...あの、白狼が......」
圭人はその場で立ち止まり目を見開いて見ていた。
「っ圭人!今はそんなこと考えてる暇じゃねぇ!」
「っう、うんそうだね......!」
今は、この最悪な状況を止めねぇと......!
ユリside
ユリとリョウガは新次と共に人々に襲いかかっていた。
「チッ!思ったり狩りが進まな......って、っんだあいつら......」
新次はある方に視線を送り顔を歪ませた。
ユリとリョウガも新次が向けている方に視線を向けた。
「ニホンオオカミにイタリアオオカミ......ふぅん、この国に住む人狼か......」
「「......。」」
「姫ちゃん王子くん、君達の新しい仕事発見だよ♪」
「「......?」」
「あの狼共を含む、反乱軍をぜーんぶ殺してきて!
君達が、好きなようにね......(妖笑)」
「わかった、すぐに殺してくる......」
リョウガはすぐ頷き太輔達がいるであろう方角へ走り出していった。
「......。」
「姫ちゃんどぉしたの?まだ少し迷いがあるみたいだね......」
「っ......!」
「......いいかい姫ちゃん?
人間は......
俺達、狼の敵だ。
人間(それ)を手助けする奴も、
俺達の敵、この世界に居てはならない存在だよ......」
「人間......ユリ達の敵、なの?」
「そう
だから......
やってくれる、よね?」