第13章 襲来
「ユリ......。」
「人間は、
嫌いなの......
すぐ、狼を殺そうとするの。
すぐ、森を壊すの......。」
「......ユリ、」
翔はユリに歩み寄る。
「っ......いや......!」
__ガッ!
翔が歩きだしたのと同時に、
鋭い爪を胴体に振り下ろした......。
「っ......!」
「っ所長!!!!」
「ユリ......」_ガクッ...
翔はユリの名前を呟きその場に倒れこむ。
神楽は急いで翔の元に走っていった。
「はぁ...はぁ...はぁ......」
ユリは息を荒げ体をぐらつかせた。
「っユリ!」
咄嗟にリョウガはユリのもとに血の匂いを漂わせながら来た。
「っ...ぁ......」