第13章 襲来
「ユリ、本当にすまない......お前は親元から離してはいけなかった。
お前が逃げ出すのも、無理はなかったね......」
「っ何を......言ってるの?」
ユリは後ずさりをする。
「自己満足かもしれないが......俺はお前を、本当の娘のように愛している。
お前が、そう思っていなくてもね......(微笑)」
「っ......」
「だが俺は......お前を研究目的の為傷つけてもしまった。
己の欲の為に、お前さえも傷つけてしまった。」
「......。」
「俺には父親になる資格はないかもしれない...けど!
それでも、愛している......ユリを、娘として......」
「......。」
「でも、そんなのは俺の自己満足だ......
今のお前にとって、お前の父親は俺じゃない......。」
「所長......」
「......。」
「お前の父親h..「止めて......」......。」
ユリは初めて自分から口を開く。
「っそんなことユリは知らない...の......ユリに、
パパはいないの......!」
声を震えさせながら荒げた。
「ユリ......。」