第13章 襲来
「所長......」
「自分がどんなに哀れだったか......身に染みてわかっただろ?
ユリ、リョウガ......」
「「はい......」」
「彼らを殺しなさい(嘲笑)」
「「っ......!?」」
「仰せのままに......」
「殺すの......」
本当にロボットのように喋る出す二匹(ふたり)。
「私は東京のほうに向かう。処分が済み次第私の部下と来なさい。」
「「はい......。」」
「頼んだよ?ユリ、リョウガ......」
透矢は数人の部下と共に姿を消していった。
透矢が出ていき残ったのはユリとリョウガ、翔と神楽、
翔と共に来たわずかに生き残った研究員達だけとなった。
「っ所長......お下がりください......」
神楽は銃をユリ達に銃を向け、庇うように翔の前に出た。
「っ待て神楽......私が、話をつける......」
「っしかし所長!西園寺が言ったように我々の声は届かないのですよ!?」
「いいから......お前達、ユリ達には一切手を出すな!
俺は、
約束を果たさないといけないからな......。」
翔side
約束......
俺ら昨日“彼”と約束をした......
『俺はアンタ達を信じる......
ユリを、ユリ達を......
助けてやってくれ......』
『ことが片付いたら、必ずユリをお前達に会わせる。
それまで、待っていてくれ......』
アイツと、ユリ達を助けると約束した......そして、
俺は彼らとユリを会わす責任があるんだ。
だから、俺が死のうと
ユリ達を殺しはない......!