第13章 襲来
太輔side
「っヤバイな......」
「うん、予想以上に早かったね......急がないと!」
「あぁ......」
急がねぇと......
西園寺side
「いいねいいねこの光景!血の香りがいい匂い♪」
新次は人々が襲われているのを愉快そうにタワーの上から眺めていた。
「透矢、あの少女と少年はどうした?」
「小娘らもまもなくこちらに来る......楽しみは、もう少し先にとっておけ。」
「......そうだな。」
凛太郎はしばらくの間を作り返事をして視線を戻した。
「西園寺さん!俺らはいつになったら戦えるんですか?」
「南雲君は、かなりウズウズしているな(苦笑)」
「そりゃあそうでしょ!こんなに人間がいるのに......
殺さないだなんて勿体無いっすよ!」
「はぁ、わかったよ......好きなだけ暴れてきなさい(苦笑)」
「やったぁ!」
子供のようにはしゃぐ新次、そして新次は身体を狼の姿に変えた。
「久々に狼になったけどこの姿が一番落ちつくっす!
ってなわけで人間狩りに行ってきまーす♪」
新次はタワーの上から飛び降りていった。
「にひひ♪さーていっぱい狩るぞぉ♥」
「きゃあああああ!!」
無邪気な笑顔見せ、次々と襲いかかっていく新次。
「南雲君、派手にやっているな(苦笑)」
凛太郎は苦笑しながらタワーの上から見下ろしていた。
「まぁいいだろr..「西園寺様!」....お、娘達も来たようだな」