第2章 パパと娘
朝飯を食べ終えた俺は仕事に行く支度を始めた。
「......ぁ、」
(ユリをどうするか、まだ決めてなかった......。)
俺はまだ朝飯を食べているユリを見た。
「......?」
ユリは俺の視線に気づいたのか、こっちの方を見た。
「......思いっきり、連れてくか......。」
ユリだったら、静かに待っているだろうし......
(特に問題ないだろ......。)
俺は思いっきりユリを連れて行くことにした......。
「ユリ......。」
「......?......何?」
「今日、俺と一緒に仕事場に行くか?」
「ん......パパと行く......」
相変わらず俺を『パパ』というユリ......
因みに現在の心境としてはめちゃ複雑......(汗)
30分後...
着替えを終えたユリを連れ、
マンションを後にした......。
ユリの服は昨日着ていたワンピースにパーカーと
スニーカーを履かせた。
(やっぱりダボダボ......(汗))
......メンバーにユリを見せたら、
どうなるんだろ......。
俺はずっとそんなことを思っていながら、移動していたら
いつの間にか今日の仕事現場に来ていた......。←
因みに今日はグラビアの撮影だけなので割とすぐに終わる。
周りには大勢のスタッフ達がいる。それを見てユリは
ずっと俺にしがみ付きながら歩いていた。
(ユリは人と接するのが苦手か......
メンバーに紹介して大丈夫か?)
俺はふと心配になった......。