第12章 滅亡の危機
宏光side
そしてメンバーはそれぞれ帰っていった。
宏光もまた自宅マンションまで帰る途中だった。
藤ヶ谷の奴......
『俺の命は惜しくないんだ......』
あんなこと言いやがって......もちろんユリやリョウガ君のことも心配だ。
でもだからって藤ヶ谷を死なせたくはない......。
一体俺はどうすりゃあいいんだよ......
御子柴さん達がふたりを取り戻してくれたなら
藤ヶ谷は死ななくて済む、でも......
もしそれが失敗したら?
もしふたりを取り戻せてこれなかったらどうなるんだ?
世界が滅びるのか......?
正直、人間すべてが滅びるなんて俺には想像できない。
本当にあいつらが東京に攻めてきて、
その中にユリ達がいたら......
本当にどうすりゃあいいんだよ......