第12章 滅亡の危機
その日の翌日...
今日は午前中に舞台の稽古、夕方からはうたばんの収録がはいっていた。
「......イマイチ仕事できる気しねぇな......」
翌朝宏光は重い気分のまま目を開けた。
正直俺の目覚めは悪い......。
寝ることが得意の俺でも、
頭の中がグチャグチャになって...わけがわかんなくなって......
ほとんど寝れなかった。
「でも、気持ち切り替えねぇとな......」
芸能人である以上、私情だけで周りに迷惑をかけてはいけない。
ここら辺はちゃんとしねぇとな......
朝食を済ませ...
よし......
初日の稽古がんばっか......
「じゃあユリ!行ってくr...って、
ユリはいねかったんだよな......」
せっかく気持ち切り替えようとしたのに......
これじゃ朝と同じで逆戻りじゃんかよ......。
依存していたのは、
俺の方なのかもしれないな......。
早く、
早くユリに会いてぇよ......。
俺のことを覚えてなくてもいい......だからまた、
『ユリ、苺好き...なの。』
『苺、なの......』
また「苺が好き。」って、
言ってよ......。