第12章 滅亡の危機
「ははっ!ばいばぁい♪」
新次は挑発するかのように見下げていた。
「っ......くそ!」
(なんでこんなことに......)
翔はその場に座り込んだ。
「っユリ......」
破壊された部屋にはヘリの音が遠ざかっていく音だけが響いていた。
「っ......」
座り込んでいた翔は立ち上がり通路に戻ろうとした。
「どこに行くんだ?」
「もちろん、ユリ達を助けに行く......こうしている間にも
人類破壊計画は進んでいるんだ、必ずアイツ等からユリ達を取り戻す......」
「っなら俺も行く!」
宏光は翔に歩み寄った。
「無茶を言うな!アイツ等は武器を持っている......
人を殺したこともないお前達が行っても無力だ。」
「っでも!」
「お前は死にたいのか!?お前が死ねばたくさんのファンが悲しむ......死ぬのは、
俺一人で十分だ。」