第11章 新たなる魔の手...
西園寺side
「西園寺殿、いつになったら作戦を実行するのですか?
俺は早く遂行したくてウズウズしてますよ!」
彼は南雲新次(ナグモシンジ)、メンバーの最年少である23歳。
「まぁまぁ落ち着きなさい南雲君、本当に若者は活気に溢れてるよ(苦笑)」
「じい様は早くやりたいって思わないんですか?」
「作戦はゆっくり、確実に......」
彼は北神清介(キタガミキヨスケ)殿、メンバーの最年長である62歳。
「ほんっとお年寄りは呑気なんだから......」
「僕も南雲君の意見には賛成だが、焦りは禁物だ。
あの少女も時期、我らの手に入る。」
そして彼は私の親友である東海凛太郎(トウカイリンタロウ)、私より5つ年下の31歳。
申し遅れたが、私は西園寺透矢(サイオンジトウヤ)。このプロジェクトのリーダーだ。
「そうだな。御子柴は、非常に用心深い奴だ。作戦は確実に行う......」
「西園寺さん、いつ作戦を決行するんですか?」
新次はテーブル席から乗り上げ透矢に問う。
「......明日に決行する。」
「おぉぉ!」
「西園寺君、明日に決行とは......早いのではないか?」
「そうだ透矢......御子柴が用心深いというなら、
明日よりも日が経った日がいいだろう.....。
それなら用心深いといっても隙が見えるだろ?」
「確かにそうかもしれないが......逆手を取る。
今日会ってまさか明日襲って来るとは思いもよらないだろう......
特殊部隊の奴らも早く突撃したくてウズウズしているらしいしな。」
「なるほど......そういう作戦も、悪くないな。
僕はこの作戦に乗るとしよう。北神殿と南雲君はどうしますか?」
「もちろん俺は賛成ですよ!まぁ北神さんが反対でも3対1で決まりっすけど(笑)」
「はぁ......たまには若い衆の言う通りにするのもよいかもしれんな......
よし、私も乗ろう。」
「これで決まりですね......」
「えぇ西園寺さん、
明日が楽しみで仕方ないっすよ(嘲笑)」