第11章 新たなる魔の手...
__部屋を出て...
キョロキョロ
「......よし、誰もいない!こっち!」
リョウガは誰にも気づかれないようユリの手を引き、宏光達がいる地下牢に向かう。
しばらく歩き続けるふたり、
「......ここだよ、あの人達がいるとこ。
階段を下りればすぐだよ。」
地下牢についたふたりは階段をゆっくりと降りていく。
階段を下りればすぐそこに......
「っユリ!なんでここに......リョウガ君まで......」
「......。」
(やっぱり、誰かわからないの......)
宏光を見るがやはり誰かわからないユリ。
「っなんでここに......御子柴翔は、大丈夫なのか?」
太輔は驚いた様子でふたりを見ていた。
「父さんは今地上に行っていますから......
ユリが行きたいって言うから、連れてきました。」
「っユリが......よかった、無事に目が覚めたんだな(微笑)」
「......。」
ユリはじっと宏光を見つめる。
「......。」
(夢の人と似てる......なの?)
宏光の傍に歩み寄るユリ。
そしてその場に座り込み宏光を見つめた。
ジ-...
「......。」
「そんなに見られっと、すげぇハズいんだけど(苦笑)」
「......っ!」
(......
ジー...
『......。』
『......っ、いってぇ......』
『......血、出てる......。』
『あー、少し切っただけだから大丈夫。』
前にも......あったの?)
「......っユリ、また頭痛いのか?」
「......血、大丈夫なの?指、痛くないの?」
「血?指?......何のことd..っ!ユリ!まさか......」