第11章 新たなる魔の手...
「知らない人なのに......会ったことあるってどういうこと?」
「わからないの......でも会ったことあるの。」
「うぅん......よくわかんないよっ!(苦笑)」
「......。」
ユリはベッドから降り部屋を出ていこうとする。
「っちょユリ!どこ行くの!?」
「あの人......さっきの人、なの......」
「さっきの人って......あの3人組の人?」
コクッ
「......。」
小さく頷くユリ。
「......場所分かるの?」
「......。」
ユリは少し驚きの表情を見せ、しばらくして首を横に振った。
「じゃあ俺が連れて行ってあげる!......本当は、
ダメだけど......」
「ダメなの?」
「父さんにもうあそこには行くなって言われてて......でも、
ユリはあの人達に会ったほうがいいと思うんだ。だから、
父さんには内緒ね?
父さんは今、地上に行ったから大丈夫だよ。」
「行くの。」
「じゃあ俺についてきて!」
「ん......」