第10章 失われた記憶の真相...
「お嫁さんって......ユリは人狼だし、
年だって軽く10歳以上は離れてんだろ!?」
「恋愛に年の差なんてないじゃん......」
ほっぺを膨らませる裕太。
「まぁ仮にタマが、ユリちゃんと結婚するってなると...「おい藤ヶ谷、
さりげなく解説入れようとすんな!」....いろいろ面倒だぞ。」
「何が面倒なの?」
「二階堂も、真面目に話聞こうとすんなよ......(汗)」
「ユリちゃんはいずれ森に帰ることになるから......
お前ターザンとかにならない限り一緒には暮らせねぇぞ?」←
「タマは虫とか苦手だから完全にアウトだな。はい、残念!」
「ぐぬぬぬぬぅぅぅ......」
「「「コイツ、マジか......(汗)」」」
「マジだもん!」
「......北山、いつしかタマにユリちゃんを渡す日が来るかもな。」
「ぜってぇ渡さねぇし!」
「まぁその前に、ユリちゃんにボーイフレンドでも出来ちゃうだろうな。
さっきのリョウガって子みたいな同じ年頃の子......。」
「リョウガって?」
初めて聞いた名前に首をかしげる健永。
「あの左目に傷があった子だろ?
ユリとめっちゃ仲良さそうだったけど......」
「ユリちゃんと同じ純血種の人狼だよ。
多分、昨日の動物園でユリちゃんと戯れ合っていた子狼。
なんで動物園の狼がここにいるのかは不思議だけど......
まぁあれで俺、
『許さない......殺すの......。』
一瞬死ぬかと思ったからな(苦笑)」
「よくわからないけど彼氏傷つけられてムカ着火ファイアーだったのかな(笑)」←
「宮田......面白半分で言うなよ、
マジで死ぬかと思ったんだから......」
「藤ヶ谷お前、トラウマになりかけてんな......(汗)」
「もうトラウマになってるわ。」←