第10章 失われた記憶の真相...
__バタン...
「ユリ!父さんの要件ってなんだったの?」
「パパをいじめてたの......」
「父さん?」
コクッ
「......早く続きをするの。」
「う、うん...本当にどうしたの?......ユリ......」
「何でもないの......。」
こうして人形遊びが再開されたがどうも"遊ぶ"という雰囲気ではなかった。
しばらく遊んで......
__ガチャ
「リョウガ......」
「っ父さん......!」
翔が部屋の扉を開け部屋に入ってきた。
「パパ......」
翔が入ってくるなり翔のもとに走っていくユリ。
「ユリ......どうしt.."ギュッ..."...たんだい?
珍しいね、ユリが抱きついてくるなんて......」
咄嗟に駆け出したユリは翔の腰元に抱きつく。
「あの人パパいじめた......パパ大丈夫、なの?」
「っユリ......あぁ、俺は大丈夫だ。
心配してくれてありがとな(微笑)」
翔はユリの頭を撫でながらそっと抱きしめた。
「......。」
リョウガは不思議そうに見る。
「......リョウガも、おいで(微笑)」
翔はリョウガも来るように誘う。
「......。」
リョウガも少し駆け足気味で翔の元へ向かう。
そしてユリと同じように抱きついた。
「父さんの身体......温かい......」
「リョウガ、お前もユリと同じように大事な息子だ(微笑)」
「父さん......(微笑)」_ギュッ
リョウガは抱きしめる強さを強める。
「......リョウガ、
悪いが少したn..「俺に何か出来ることがあるの?父さんの為に......」
リョウガは抱きしめた腕を離し翔を見上げる。
「......あぁ、簡単なことだ。ちょっとばかり、
狼のなりそこないを止めてほしくてね......」