第10章 失われた記憶の真相...
__それから5分ほどでユリは目を覚ました。
「......ユリ、起きた?」
「リョウ、ガ?」
「うん......父さん、ユリが目を覚ましたよ。」
「そうか......無事に目を覚ましてくれてよかった(微笑)
ユリ、俺が誰かわかるか?」
「......パパ、なの?」
「そう......おかえり、ユリ(微笑)」
翔はユリを抱きしめる。
「......。」
「......。」
しばらく抱きしめた後ユリを放す翔。
「ユリ、リョウガ......
隣の部屋におもちゃが用意されているからそこで遊んでなさい。
俺は仕事に戻らないといけないからね......」
「わかったの。リョウガ行こ、なの。」
「うん。」
ユリはリョウガの手を取り、最初ユリが運ばれたであろう部屋に向かった。
ふたりを見送り......
「さて......あとは彼らを、
どうするかだな。」
翔は少し顔を強ばらせながらデスクトップに向かった。